口腔ケアマウスピュア

口腔ケア お役立ち情報Column

口腔リハビリについて

[公開日:2018/10/30 /最終更新日: 2019/10/30 ]

口腔リハビリを行うことで、口腔機能が維持・改善し、口から食べること・会話する楽しみが回復します。これにより栄養低下、食に対する意欲低下、コミュニケーション困難、生活意欲の低下などの生活障害を低減させて、免疫力の向上、要介護状態の悪化防止につながります。 そこで、元気な方から口腔機能が低下した方まで幅広く行え、どなたでも日常生活の中でできる比較的安全なリハビリ方法を紹介します。

DENTAL HYGIENIST’S PROFILE

口腔リハビリについて

(公社)大阪府歯科衛生士会

やました まさよ

山下 政代先生

口腔リハビリについて

日常生活の中で行う口腔リハビリ

口腔リハビリとは

口腔リハビリは口腔機能の維持・改善を図り、口から食べることや会話する楽しみを回復・維持させ、これにより栄養低下、食に対する意欲低下、コミュニケーション困難、生活意欲の低下などの生活障害を軽減させ、免疫力の向上、要介護状態の悪化防止につながることを目的としています。

摂食嚥下障害がある場合は、必ず医師・歯科医師の診断・評価が必要です。

摂食嚥下訓練には①食事環境に対するアプローチ(食事姿勢、食器具、心理面での記憶)、②食事内容に対するアプローチ(食形態、調理法、栄養指導)、実際の訓練として③間接訓練(口腔筋の調整、嚥下代償法、喉頭挙上訓練、咳ばらい訓練など)、④直接訓練(捕食訓練、嚥下訓練、咀嚼訓練など)があります。食事の姿勢や上肢機能を補う食器具の提案については、理学療法士や作業療法士との連携が、咀嚼機能や嚥下機能の評価には歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士などの連携が重要です。実施するにあたり、当事者を取り巻く多職種のチームアプローチが適切なリハビリを受けることにつながります。

取り入れやすいリハビリ方法のご紹介

口腔リハビリとして、元気な方から口腔機能の低下した方まで幅広く行え、支援の必要な方へも医療職だけでなく介護職や家族もできる食物を用いないで比較的安全に行える間接訓練を紹介します。

まず、リハビリをする前に口腔のどこに問題があるかを評価します。歯の欠損や咬合不全、義歯不適合、歯や粘膜に痛みや疼痛など問題がある方の場合は適切な歯科治療を行うことが重要です。全身状態、心理状態、ADL、認知の状態などを把握して状態にあわせて行います。
リハビリの方法は「口と舌の体操」や「唾液腺マッサージ」「発音訓練」などがあります。
 
●深呼吸や肩・首の運動に口や舌の運動を組み合わせた体操は食事前の準備体操として効果的です。ただし、頸部の運動や首の旋回、前後運動は無理しないようにします。

●頬の後ろ側や顎の骨の内側にある唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下線)を軽い力でマッサージして唾液の分泌を促します。

●声を出して本を読む、好きな歌を歌うなどは簡単に楽しくできます。

●ストローを使う「ダーツゲーム」や口や舌を使ってする「くちじゃんけん」など口を使ったリハビリはレクリエーションになります。

●口腔ケアは歯ブラシによる歯肉や舌への刺激やうがいなどがリハビリになります。うがいには口腔の汚れを洗い流す作用と口腔機能を保つ効果がありますが、うがいを安全にするには、嚥下障害がない、覚醒している、口唇の閉鎖ができる、水を吐き出すことができるなどの条件があります。
 
特別な方法を選ばなくとも、洗顔の時は顔や口の周りのマッサージをする、大きな声で挨拶をする、良く噛んで食べる、など日常生活の中にあるリハビリに通じる行為を無理なく楽しく継続して行うことが大切です。

取り入れやすいリハビリ方法のご紹介

その他の記事

  • 摂食嚥下における準備期と口腔ケア...

    日本の人口の高齢化に伴い、誤嚥性肺炎を罹患する患者様も近年増加傾向にあります。私たち言語聴覚士は、摂食嚥下機能の評価や訓練...

    詳しく見る

  • 摂食嚥下における先行期と口腔ケア...

    日本の人口の高齢化に伴い、誤嚥性肺炎を罹患する患者様も近年増加傾向にあります。私たち言語聴覚士は、摂食嚥下機能の評価や訓練...

    詳しく見る

  • 小児の口腔に関わること

    2018年に歯科診療所で小児の口腔機能に対応できる様になり、小児の口腔機能にも目を向ける機会が増えています。地域包括ケアシ...

    詳しく見る

  • 在宅と口腔ケアについて

    在宅歯科訪問で口腔ケアを実施するということは、その患者様が要介護となりご自身で口腔ケアができないだけでなく、専門家の手を借...

    詳しく見る

Scroll Up